私の友人が所有する Focusrite ISA One を借りて、私の ISA 110 と音色の比較をして見ました。 使用する MIC は Neumann KM-184 を使い、音源にはインド民族楽器の Sitar と Tabla を使っています。 さて肝心の音質ですが、価格差から見て酷とは思いつつ上位機種 ISA 110 との比較ですが、 ISA 110 に搭載されている EQ 機能は使わずに、敢えてヘッド・アンプのみでの検証をしています。 中低域のふくよかな豊かさと高域の伸びのある艶には若干劣りますが、音の質感やキャラクターは見事に伝承されています。 又、中域から中高域の間に若干の癖があるものの全体的に見ればその差は非常に微量でこの ISA One の 基本性能の高さを実感しました。しかもコストパフォーマンスは抜群で非常に優れた素晴らしい製品だと思います。 結論から云うとヴィンテージ感みたいな音質の違いだけですね、もう少し突っ込んで云うと微量に軽い音と云った感じです。 しかし本当に僅かな差しか無く、通常は聞き分けるのも困難な程の音質差なので、この ISA One は非常に優れていると思います。 また使い勝手の良さは ISA 110 には無い素晴らしい機能が満載されていますので、 この ISA One は絶対に買いですね、かく言う私も一台欲しくなって来ました。 又この ISA One の形状を気に入らない方もいられる様ですが、私は好きですね API のランチボックスの様で好印象です。 このクオリティと機能性を考えれは゛3拍子揃った ISA One は中堅エンジニアの救世主になると思われます。 尚、下記の写真 (転用) は上が Amek 9098EQ で下の二台が Focusrite ISA 110 です。 勿論、両機とも Rupert Neve 氏がデザインしたマイクプリ・アンプ + EQ です。 同じ様な構成の HA ですが、その音色の傾向は明らかに違っています、 マイルドな感じの ISA110 に比べてガッツがあり力強い音色の 9098EQ です。 最近ではこの Amek 9098EQ も某オークションで10万円程度で落札されていますので、 興味のある方は是非チェックして見て下さい。 ISA One とは全く違った Rupert Neve 氏デザインの HA